こんにちは、Falkorです。
自分のことではないのですが、先日母が頭部を負傷しました。その時の対処法や経過など記録に残そうと思います。
それは日曜の昼下がり…
日曜の昼下がり、その日は出かける予定もなく、部屋に引きこもっておりました。
すると、リビングの方から母の「大変!大変!」という叫び声が…。日頃から、小さなことにも大げさに「大変」と言いがちなので流そうかと思ったのですが、いつもより声質に悲壮感と緊迫感があったため、急いでリビングへ向かうと母がしゃがみこんで「椅子から落ちて頭を打った」と言うのです。
よく聞くと、いつもカーテンレールに洗濯物をかけるために椅子に乗るのですが、椅子の上に立ち上がって洗濯物を取ろうとしたところ足を滑らせて落下し、さらに運悪く頭を窓枠の下のカウンター(?)部分の角に打ったとのこと。
冷やした方がいいのかな、などとぼんやり思っていたら、母が頭を抑えていた手を見ると、血がべったりとついているのです。血を見るまでは病院に行くことは考えていなかったのですが、血を見た途端「これはヤバイかも」と焦りました。母も血を見てパニック気味で痛いと言っているし、私も軽くパニックになりかけながら母に「救急車呼ぶ?」「病院に行く?」と聞きつつ、まずは止血と思い、タオルを持ってきて頭を抑えてもらいました。
血を流しつつも、意識はしっかりしているし歩けているので、そもそも救急車を待つ方が時間がかかるし、母も救急車はちょっと…と言っているので、車で救急病院に行くことにしました。とにかく早く病院に行った方が良いのでは、と思い、母が部屋着から着替えるのも制し、私もほぼ部屋着のまま母が頭を打ってから5分ほどで急遽病院へ向かいました。
病院へ
日曜日で外科のあるような病院・クリニックはお休みだったので、迷わず地元の大きな大学病院へ向かいました。例の(?)私の乳がんを告知された病院です。一応、事前に連絡を入れようと信号待ちで電話をしましたが、途中で信号が変わってしまったので、結局母が自分で状況を説明しました。やや興奮気味で説明がとっちらかっていましたが、とにかく向かっているということを伝えることはできました。幸い、車に乗っている間に血は止まっているようでした。
救急の入り口に車をつけて母だけ下ろし、私はちょっと遠い駐車場へ車をとめに行きました。急いで救急の待合に行ったのですが、すでに看護師さんによる問診が始まっていて、入院するとつけられるようなタグ?が手首にはめられていました。
診察・処置
その後、すぐに処置してもらえるのかと思っていたのですが、重篤な方から診ているようで、母の順番はなかなか来ませんでした。母は意識ははっきりして、血も止まっているので、重篤な患者ではなかったと思いますし、そこは大人しく待っていました。一時間近く待ってから、診察前の状況チェック?をされました。研修医の方が担当ということで、なかなかたどたどしかったです。 頭を打った時の状況の説明と視界がちゃんとしているか、手足はちゃんと動くか、というようなテストをいくつかされました。そこで何も問題なかったので、ようやく我々も落ち着いてきて、タオルについた血の量もそんなに多くなかったことに気がつきました。
このチェックが終わると、CTを取るために放射線科へ移動しました。私も乳がんの転移の有無を確認するためにCTを撮ったのですが、当たり前ですが、同じCT室です。私は外で待っていましたが、日曜日ということで、ほぼ待つことなくすぐに終わりました。
そこから、さらに一時間ほど待って、ようやく本診察?と処置になりました。私は同行できませんでしたが、母曰く、精製水を頭にかけられて傷周りを洗い、傷の状況を確認され、傷をホチキス的なものでとめられたそうです。(これも研修医の方がやってくださったそうで、かなりヒヤヒヤしたらしいですw)あとで見た所、傷自体は1cmほどで、真ん中あたりにホチキス一つでとめられていました。ホチキスと傷でちょうど+の形になっています。
CT画像に問題なく、傷もキレイで血も止まっていたので、処置時間も短く、すぐに終了となりました。傷へのガーゼを止めるため、ネットを頭部にスッポリと被されて待合に戻って来たので、不謹慎ながら思わず笑ってしまいました。
頭を打った時は24時間は要注意!
傷自体は大したことなくCT画像にも問題なかったので安心したのですが、頭を打っているので24時間は特に気をつけるように、注意点を書いてある紙をいただきました。その中には以下の時にはすぐに病院に連絡ください、とありました。
- うとうとしている、なかなか目を覚まさない。
- ひどい吐き気がある。なんどももどしてしまう。
- ケイレン、ひきつけ。
- 黒目の大きさの差、おかしな目の動き、焦点が合わない。
- 片側の手足を動かさない。手足に痺れがある。動かしにくい。
- よくつまずく。おかしな歩き方をする。
- 我慢できないような頭痛、異常な興奮状態。
- 外傷前後の記憶がはっきりしない。
- 会話や行動に間違いが多く、集中できない。
- 人格が変わってしまい、いつもと違う。
- 脈が異常に早かったり、遅かったりする。または、呼吸がおかしい。
- めまいがひどい。
- 耳や鼻から出血がある、または、水が出る。寝ていて咳がひどい。
また、頭部を怪我した時は、まずは以下のことを守るようにとのこと。
- 傷の部分が腫れてきたら、タオルなどを間に入れて該当箇所を冷やすこと。腫れが酷くなるようだったら、病院に連絡すること。
- 頭痛薬を石の指示なしには飲まないこと。
- 子供が頭を打っている場合、子供から目を離さないこと。
- 1-2日は安静を保つこと。
- 当日に入浴・洗髪はしないこと。
家に帰る頃にはすっかり元気で家事をいつも通りこなそうとするので、あまり動かないように伝えなければならないほど。やや潔癖の母にとってはお風呂に入れないことが何より辛いそうでこっそり入ろうとしていましたが、何とか制して、母はお風呂に入らずに寝てもらいました。
翌日に再診、そして1週間後に抜糸
翌日、傷のチェクのため再び病院へ。車の運転はまだNGだと母に伝えたのですが、私が見ていないと自分で運転して病院に行きそうだったので、仕方なく仕事を休んで一緒に病院へ行きました。病院では初診と同様救急での診察で、気分が悪くなったりしてないか等の簡単な問診と傷の周りを前日と同じく精製水で洗って様子を見るだけで終わりました。湯船に浸かったり激しい運動は2-3日は控えた方が良いとのことでしたが、シャワーは解禁となりました。
頭を打った打ち身があるので傷の周りを触ったら痛みはあるようですが、その後1週間、特に問題なく過ごしました。
そして、頭を打ってから1週間後、無事に抜糸となりました。ホチキス的なもので止まっているので、糸というか大きめのホチキスの芯?を抜きます。たまたまこの日は4歳の姪っ子を預かることになっていたので、母と私と姪っ子で病院に行きました。
私は傷や血は本当にダメで、最初に病院に連れて行った日、血を見たストレスからかお腹を壊して病院で待っている間何度もトイレに行ったほどでした。ですが、姪っ子は傷を見せてもらうのがむしろ好きなようで、抜糸も見たいとのこと。私は入りたくなかったのですが二人で行かせるわけにもゆかず、3人で一緒に処置室に入りました。私は見ないようにしていましたが、姪っ子は見やすいベスポジをゲットして、抜糸をじっと見ておりました…。
この抜糸も研修医の方が指導を受けながらやっていたので、ドキドキしましたが、あっという間にスッと抜けていました。母も痛みも感じなかったようで、ものの数分で終了となりました。
一応もう心配はないとのことで、安心して病院を後にしました。
メンタルメンタル弱し、部屋着は大事!
傷自体は大したことはありませんでしたが、頭部の打撲だったので、2-3日は何かあったらどうしようと少し緊張していました。(毎朝密かに生存確認してましたw)
それにつけても、我ながら自分のメンタルの弱さに驚きました。救急の待合室では頭から血を流している母よりも、私の方がやや体調不良というかお腹が絶不調でした。まさか、こんなことでお腹が不調になるなんてビックリやら情けないやら…。子供の頃お医者さんに憧れた時期もありましたが、メンタル弱すぎて絶対ムリだったなと思います。
あと、いつ何があるかわからないので、部屋着はもう少しまともなものにしようと心に決めましたw 私は下半分だけ履き替えて上半分は部屋着のままコートでごまかしましたが、コートは脱げない状態でした。怪我をしている母も着替えようとしていましたが、流血しながらそんな余計な動きをする必要はないと思い、着替えを止めて病院へ向かいました。病院で待っている間母は、「今日はいつもよりマシな部屋着でよかった」と言っていました(笑)。そんなことを気にする余裕があって何よりだったのですが、確かにたまに母の部屋着の色合いがなかなかスゴイ時があるので、その日じゃなくてよかったね、と笑っておりました。
いずれにせよ、生きていたら本当に何があるかわからないですね。最近は私も母も元気なことが当たり前になっていたので、改めて転移・再発や他の病気もなく過ごせている日常の有り難みが身に沁みて、そして身が引き締まる思いでした。
何はともあれ、大事に至らず何よりでした。
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