はじめに

はじめまして。ファルコ(Falkor)です。

2017年2月末、41歳にやっとなじんだ頃に乳がんを告知されました。

先天性の脊椎側湾症、股関節の臼蓋形成不全の整形外科的な疾患や、花粉症、ナゾの皮膚炎などなどアレルギーで病院にはよくお世話になっていたものの、風邪もめったにひかずインフルエンザにもなったことが(多分)ないので、身体の内側(骨以外)の健康には少し自信がありました。

それが、まさかの乳がんが発覚。「がん」という言葉はとても重くて、告知のあと、いえ、告知前の検査のときから心穏やかにいられず、ひたすら乳がんについて調べる日々を送りました。そして、紆余曲折を経て「凍結療法」を受けることを決意。

要精密検査の通知を受け取ってからは、沢山の方のブログやサイトから多くのことを学び、勇気づけられてきました。本当に感謝しています。そんな中、凍結療法に関してはなかなか体験談を見つけることができませんでした。今後の自分への記録も含め、凍結療法含めた乳がんの治療体験について記していきたいと思います。

早期発見でもがんはがん

超早期発見と言ってもいい程の状況ですが、がんはがんであり、一通りの治療を受けていくことになります。乳がんになったばかりの方も、その周囲にいらっしゃる方にもそのことをお伝えできればと思っています。軽くて良かった!と思われることはいいのですが、とくに初期の乳がん罹患者の周囲の方に申し上げたいのは、初期で良かった!というのはあくまで建前。もちろん個人差はあると思いますが、がんになってしまったことに大きなショックを受けますし、治療内容も病気が初期でもあまり変わりません。ホルモン療法ができる場合は5年〜10年と長い道のりを進まねばなりません。再発への恐怖は常につきまといます。どうかそのことをご理解いただければと思っています。

逆に、早期発見できた初期の乳がんは極めて予後がよいことが多いようですが、必要以上に病気や病状を怖がったり、命の期限を心配されることもあります。その度に、心配しなくて大丈夫と説明していますが、なかなか信じてもらえないのも現状です。この辺りのバランスをなんとかとれるようにしたい、という密かな野望もあります。

私の病理検査の結果、抗がん剤はしませんが、手術のあとは放射線、ホルモン療法へと続きます。早期であってもがんは、特に乳がんは治療の道のりは長いです。その治療の記録としても残せていけたらと思っています。

がんは人それぞれ、治療も十人十色。

この治療記は個人的な体験の記録です。乳がんは個人個人で全く状況や症状が違うとのことですので、あくまでも一人の一つの症状の治療例としてお読みいただければ幸いです。
また、このサイトに含まれる医療情報は、個人の体験で得た情報や一般論であり、すべての方にあてはまるものではありません。
治療方針・方法などに関するご判断は、主治医等信頼できる方にご相談ください。
公開されている情報には過去のものも含まれ最新でない場合もあります。予めご了承ください。

天猫(てんにゃ)空をゆく!とは…

タイトルの「天猫(てんにゃ)空をゆく!」は、「天馬空を行く」ということわざが由来です。

大辞林(三省堂)によると、

天馬が自由に空をかけるように、考え方などがさえぎるものなく自由奔放であるさまにいう

ということです。

さらに、単純に猫が好きなのと、猫のようにしなやかに生きたいという願いも込めて本サイトのタイトルを「天猫(てんにゃ)空をゆく!」にしました。