子宮がん検診に行ってきました <告知〜手術までvol.20>

2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。
告知されてから手術までを振り返っています。
前回は、2017年3月末頃に受けた、乳がんの遺伝子検査を検討している場合に必要な「遺伝カウンセリング」について、「遺伝カウンセリングに行って来ました vol.2 <告知〜手術までvol.19>」でした。

今回は、乳がんとは少し話がそれますが、2017年3月末頃、遺伝カウンセリングの数日後に受けた子宮がん検診についてです。

 がん検診

乳がんは居住地区で行っている検診で見つけてもらいました。病院ではなく検診センター的なところで集団で受ける形式だったため、申し込みから実際の検診日まで数ヶ月かかりました。もしも早く検診を受けられていたらもっと早く治療を受けられたのに…と思わなくもないですが、見つけてもらっただけでも本当に有り難いことです。

その居住地区の無料で行っているがん検診の中に、胃がん肺がん大腸がん乳がん子宮がんの検診が含まれています。肺がんと大腸がんは2017年1月に受けた健康診断のときに済ませてあり、問題ありませんでした。

胃がん検診は検診会場まで行ったのですが、「アレルギーがある可能性のある人はバリウム検査が初めての場合、(集団検診での)バリウム検査を受けられない」と追い返されてしまい、胃がん検診を受けられていません。その時はせっかく行ったのに追い返されたような格好になって不満に思いましたが、今はバリウム検査をやらなくて良かったと思っています。噂によると、バリウムでの胃がん検診はあまり意味がなく、胃の検査なら胃カメラのほうが断然良いそうです。お医者さんでバリウム検査を受ける人はほぼいないとか…(ただのうわさ話なので信憑性は微妙ですが…。)ということで、検査が受けられなかったことを根に持っている訳ではないですが(笑)、バリウム検査は一生受けないかもしれません。

そして、残るは「子宮がん検診」のみとなっていました。

造影MRI検査とCT検査の結果、「全身に転移はない」とされましたが(参照:造影MRI検査とCT検査の結果 & 転院へ)、例えば胃、大腸などの検査ではカメラを体内に入れて見た方がより正確なことがわかります。また、子宮頸がんは細胞を摂って調べるので、CT検査でわからないことを調べられます。先日の転院先の乳腺科の診察の際、子宮がん検診は受けた方がいいのかどうか質問したところ、医師からは「ぜひやるべき」とのことでした。加えて、居住地区が行っている無料の検診は年度末で2016年度の分の期限が切れてしまうので、早速に子宮がん検診を受けようと決意。検診を行っている病院リストから以前行ったことのある病院を見つけて、すぐに電話予約しました。

子宮がん検診とは

子宮がん検診には2種類あり、子宮頸(けい)がん検診子宮体がん検診があります。私の居住地区では子宮頸がん検診住民登録のある20歳以上の女性子宮体がん検診は、住民登録のある20歳以上の女性で有症状者やハイリスク者など、医師が必要と認めた方を対象にしています。

一般的な検診の内容ですが、

子宮頸がん
問診(現状の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等)、視診、子宮頸部の細胞診、内診、コルポスコープ検査
※ コルポスコープ検査とは、一般的な子宮頸がん検診後に再検査が必要と診断された際に行われる検査。コルポスコープ(膣拡大鏡)と呼ばれる専用の器具を膣内に挿入し、子宮頚部や膣壁を拡大して、炎症や腫瘍などがないか観察する。

子宮体がん
子宮体部の細胞診

となっています。

私が受けるのは、「子宮頸がん検診」です。

いよいよ、子宮がん検診当日

予約したのは産婦人科の病院なのですが、予約時間に病院に行くと、赤ちゃん率・親子連れ率が高くて軽くカルチャーショック?を受けました。以前も同じ病院に検診に行ったことがあったのですが、時間が経ってしまっていて全く記憶にありませんでした。一人で来ている人というのは私くらいだったので、なんだか疎外感を感じつつ、問診票に記入しながら順番を待ちます。

30分位待ったでしょうか、いよいよ診察です。担当医師は、以前来たときと同じ女医さんでした。まずは医師との問診ですが、私が乳がんであること、実は数年前子宮筋腫があると言われていたことを伝えると、子宮頸部の細胞診に加えて、経膣エコーもやることになりました。

診察室の隣に検査をする部屋があり、そちらに移動します。その部屋には産婦人科特有の脚を乗せる台?がついている検査用の椅子があります。下半身の着ているものは全て脱ぎ、その椅子に座ります。正直、乳がんの検診や診察よりよっぽど抵抗がありますね。

先生が来てテキパキと検査を勧めてくださいますが、恐怖のあまりどうしても身体に力が入ってしまいます。身体に力が入ると、器具を身体の中に入れづらいらしく、普段はそんなに痛くないはずの子宮頸部の細胞診まで痛く感じました。先生にも検査しにくくて申し訳なかったです。経膣エコーも「すぐ終わるから力を抜いて…!」となだめられながらの検査になってしまいました。力を抜いた方が痛くないだろう、というのは頭ではわかっているものの、難しかったです。今思い出しても本当に申し訳ないです。

検査結果

なんとか検査を終えて、診察室で結果を聞きます。細胞診の結果は改めてハガキが送られてくることになっていましたが、エコーの結果はその場で見せてくださいました。結果、子宮がんはクリアでしたが、子宮筋腫が立派に育っていました…。

最初に子宮筋腫があると言われたのは数年前、海外に住んでいた時です。海外の病院だったのに加え、そこまでの大きさではなかったので詳しく聞いていませんでした。今回の検査で初めて知ったのですが、私の子宮筋腫は子宮の外側にある「漿膜下(しょうまくか)筋腫」というものでした。大きさは7cm位になっているそうですが、特に困っている自覚症状はありません。子宮筋腫ができると、下腹部痛や腰痛のほか、過多月経、頻尿、便秘などの症状が出ることが多いそうですが、子宮の外にある筋腫は自覚症状が少なく、かなり大きくなるまで気がつかない場合もあるそうです。

特に自覚症状がない場合は、経過観察してよいとのこと。この時は乳がんの治療がもうすぐ始まる、という時期だったので、特に急いで筋腫をとったりするようなことは考えないことになりました。

まとめ

ホルモン療法により子宮筋腫にどう影響がでるのかわからないので、それがちょっと怖いです。ホルモン療法により子宮筋腫が小さくなる説もあれば、子宮筋腫のリスクをあげる説もあります。今、ホルモン療法開始から3ヶ月は過ぎたので、そろそろ婦人科にもお世話にならなくてはいけないかもしれませんね。

私の乳がんは無料の乳がん検診で見つけてもらい、子宮筋腫の詳細も無料の子宮がん検診で教えてもらえました。医療費の高い海外に住んでいた上、現在会社等に勤めているわけでもないため、日本の保険制度と無料検診の制度の有り難さが身に染みます。日本のシステム、あらためて素晴らしいと思います。日本にいらっしゃる方々には、ぜひフル活用して検診に行って頂きたいと切に思います。

<参考サイト>
http://www.sikyuugan-info.com/
http://www.jcancer.jp/
http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kinshu.html

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