2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。
告知されてから手術までを振り返っています。
前回は「造影MRI検査とCT検査の結果 & 転院へ」 <告知〜手術までvol.12>でした。
話の流れは少し前後しますが、乳がんを告知される前から自分で何か出来ることはないかと考えていて、告知されると「自分でも身体の為に何かしなくては」と居ても立ってもいられなくなりました。3月に入ってすぐに人参リンゴジュースをはじめたり、食事を見直して食事療法のようなことをはじめることに。今回は、告知されてからはじめた「食事療法」と「がんと食事療法」についてです。
がんの食事療法、と言われているものたち
病理結果を待つ間 II <告知までvol.7>で詳しくは書きましたが、ちまたでは多くの「がんを食事で治す」と言われている方法がいくつもあります。代表的なものは、ゲルソン療法や、済陽(わたよう)式食事療法などです。その中で取り組みやすそうな医学博士の石原結實先生が提唱している「リンゴ人参ジュース」をすぐにはじめました。
それ以外の食事療法はどうしても私には厳し過ぎて出来る気がしませんでした。正直、効果に対しても心の底から信じられそうもなかったのです。そこで色々調べていると、食事療法ではないのですが、がんの予防効果が高い食材をあげた「デザイナーズフーズ・ピラミッド」というものに出会いました。
デザイナーズフーズ・ピラミッド
「デザイナーズフーズ・ピラミッド」とは1990年にアメリカの「国立がん研究所」が発表したもので、がん予防効果の高い食材約40種類をピラミッドの形で表したものです。
ピラミッドの頂点「にんにく」がもっとも効果が高いと期待されるもので、2位以下にキャベツ・しょうがなどが続きます。
このピラミッドにあげられた食品は、ガン予防以外にも免疫力を高めたり、生活習慣病を防ぐ作用もあるとのことで、日々の食事に取り入れるとよいとされています。
がんを告知されて、食事をどうするか迷った私は3月の頭位から早速取り入れることにしました。
がんにいいと言われているもの
食事療法だけでなく、「がんにいい、予防効果が高い」と言われているものは沢山あります。
その中でなぜか気になったのが「ブロッコリースプラウト」「フコダイン」と「フラックスシードオイル(亜麻仁油)」です。
ブロッコリースプラウト(スルフォラファン)
ブロッコリー自体もデザイナーズフーズ・ピラミッドに入っていて、がんの予防効果を期待されています。その新芽(スプラウト)の主成分であるスルフォラファンは、活性酸素を除去し、免疫力の強化を促す事で体内の防御力を上げるとされていて、ブロッコリーよりも抗がん作用を期待されいるそうです。たまたまテレビか何かで知ることとなり、早速試してみることにしました。
なお、栽培方法や発芽からの日数でスルフォラファン濃度が違ってくるそう。スルフォラファンが多く含まれているのは「ブロッコリースーパースプラウト」と呼ばれている商品だそうです。私もスーパーで見つけられるときは、こちらを頂いています。
フコダイン
フコダインはコンブやワカメ、モズク等の海藻類に含まれるヌメリ成分の一つです。このフコダインには免疫力の向上、胃を保護する作用があるとされています。この免疫力の向上作用が、がんの予防につながる、ということらしいのです。ただ、がんの予防のためにはものすごく沢山のフコダインを摂らなくてはいけないとのこと。この時点でサプリ等からフコダインを摂取したいとは思っていなかったので、まずはフコダインが多く含まれるとされるもずくを摂ることからはじめました。
フラックスシードオイル(亜麻仁油)
フラックスシードには不飽和脂肪酸の中で「オメガ3」と呼ばれる種類に分類される「α-リノレン酸」が豊富に含まれているそうです。α-リノレン酸にはがんの予防によいとされ、がん細胞が成長を抑える働きがあるとされているらしいのです。このフラックスシードオイルに含まれるα-リノレン酸は熱に弱いとのことなので、加熱せずにサラダなどにかけて頂いています。
他にも色々とあると思うのですが、この3つはなぜか説得力があるように感じ、日々の食事に取り入れることにしました。3月の頭は切羽詰まるというか、とにかく何かいいものはないか、出来ることはないか、と必死でした。上記の3つは高価なサプリメント等とは違いスーパーで簡単に手に入るものだったので、とり入れやすかったのだと思います。
告知後に実際にはじめた食事療法
「デザイナーフーズ・ピラミッド」や他の食事療法、色々な人の体験記を参考に、食事療法と言うほどのものではありませんが、実際に行ったことを羅列します。
- 精製食品(白い小麦粉、白いごはん、白砂糖)をやめる。
- ごはんは玄米にする(お昼のみ)。夜は炭水化物なし。
- 小麦粉製品はできる限り食べない。
- タンパク質は魚(白身。マグロなど大きな魚は食べない)
- 肉は食べない。食べてもチキンをたまに。
- 野菜は農薬の少ないものを。量も多めに。
- まごはやさしい、を積極的に摂取。
- 毎日もずくなどの海藻を摂取。
- 毎日亜麻仁油を摂取。
- なるべく毎日ブロッコリースプラウトを摂取。
- なるべく毎日黒ニンニクを摂取。
- 乳製品をやめる。
- カフェインをやめる。
- 食品添加物をなるべく摂らない。
- 腹八分目。
デザイナーズフーズ・ピラミッド…実はもう…
こんなに張り切ってすぐに飛びついた「デザイナーズフーズ・ピラミッド」でしたが、実はアメリカではとっくに過去の話になっていました。なぜ日本で未だに新しい情報かのように発信されている場合があるのかわかりません。
もちろん、ピラミッド内の野菜などを摂取することは身体に悪いことはないので、参考にする分には問題ないと思います。
現在はアメリカの「国立がん研究所」のサイトではがんを予防するために、
- 自分の健康的な適正体重を守れるような食事の摂取
- 加工された肉と赤身の肉の摂取の制限
- 毎日少なくとも2カップ半の野菜とフルーツを摂取
- 精製されたものでなく未精製の穀物を選ぶ
- もしアルコール飲料を飲む場合は、女性は1日1杯、男性は1日2杯までに制限する。
を勧めています。
がんと食事療法…?
3月〜4月中旬までは、それはそれは厳しく続けていました。ですが、4月にメンタルにちょっとしたダメージを受けたこともあり、ストレス過食を発動。せっかく頑張っていた食事療法ですが、あっさりと解禁となってしまいました。
その後入院食によって、白いご飯も食べることになり、食事療法に対する疑念を持ちはじめました。主治医にも食事など気をつけるべきかと聞いたところ、必要ない、と言われてしまいました。結局、がんに対して食事療法が必要かどうか、効果ががるのかどうか今も模索中です。
現在は…
現在は持ち直して?白いご飯、白砂糖をやめたりしていますが、小麦粉を解禁して以前に比べたら頻度は少ないですが、パンも食べてしまっています。タンパク質もチキンやポークは頻繁に食べています。お魚は何でも食べています。なるべく、アメリカの「国立がん研究所」が提案していることを守ろうとはしています。
続けているのは、玄米をお昼に食べる、夜に炭水化物は食べない、野菜を多め、もずくなどの海藻を毎日食べる。ブロッコリースプラウトも積極的になどなど。
放射線治療が終わってからは気が抜けたのか、たまにお酒を飲んだりもしてしまっています。
そろそろ、がんだけでなくダイエットの観点からも気を引き締めなくてはいけない、と思う今日このごろです。
参考サイト
https://www.cancer.org/healthy/eat-healthy-get-active/acs-guidelines-nutrition-physical-activity-cancer-prevention/summary.html
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=300823
http://www.daitai-net.com/fucoidan.html
http://www.murakamifarm.com/about/functional/sulforaphane/
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