病理結果を待つ間 II <告知までvol.7>

2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。
告知されるまでを振り返っています。今回はvol.7です。
病理結果を待つ間 I に引き続き、針生検の病理検査の結果を待つ間に調べていた代替療法・民間療法についてです。今回はその時に調べた食事療法について。

がんが治る、がんにいい、と謳っている食事療法についての書籍・情報はびっくりするほど沢山あります。もともとナゾの皮膚炎になった時(参照: 既往歴〜現病歴 vol.1)から色々調べて時にはキツめの食事制限をしたりと、食事にはだいぶ気を使っているつもりでした。ですが、がんに効果的、と言われるものは本当に色々な種類があり、中には誰が実行できるんだろうと思うほど制限がキツいものもあります。色々な人が色々な手法を提示していて、どれを信じていいか正直わからないところがありました。今回は代表的なものをいくつか挙げてみたいと思います。

ゲルソン療法

まず、がんの食事療法として知られているのがドイツの医学博士マックス・ゲルソン博士によって始められた「ゲルソン療法」です。がんを全身の栄養障害・代謝障害によって起こる病気であると考え、食事療法によって人間のもともと持っている免疫力を高めてがんを治そうとしたそうです。

ゲルソン療法では、極力、無塩(減塩)にする、動物性の脂質を制限、動物性タンパク質の制限、大量の野菜や果物のジュースの摂取、糖質の制限など、厳しい制限があります。

済陽(わたよう)式食事療法

日本の消化器外科のお医者さんである済陽高穂先生がゲルソン療法を取り入れて、日本人向けにアレンジしたものです。ゲルソン療法と同じように塩分を制限し、動物性の脂肪とタンパク質も制限。白砂糖ももちろん制限されています。新鮮な野菜や無農薬の果物と、主食には玄米や胚芽米、いも類や豆類の摂取も推奨されています。ゲルソン療法と違う点は、乳酸菌(ヨーグルト)の摂取を勧められていることや、魚の摂取もOKなことでしょうか。

星野式ゲルソン療法

やはり日本の精神科の医学博士である星野仁彦先生は、自らのがんをゲルソン療法をとりいれた「星野式ゲルソン療法」によって克服されたそうです。制限するものなどはゲルソン療法とほぼ同じと考えてよいと思いますが、特徴的なのは7種類の野菜と果物から作る「7色野菜ジュース」を飲むことです。季節によって多少変動はあるかと思いますが、主に、人参、レモン、リンゴ、じゃがいも、小松菜、キャベツ、しそやピーマンをジューサーに入れてジュースを作って飲みます。

マクロビオティック

海外の食事法かと思っていましたが、実は日本の桜沢如一氏が提唱した玄米菜食を中心とした食事法です。穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方がんの患者さんに向けた食事療法、というわけではありませんが、がんの予防にも効果的かもしれない、という調査結果もあるようです。

石原結實氏による食事療法

医学博士の石原結實先生は、ご自身のイシハラクリニックの院長をされています。懐かしの「おもいッきりテレビ」でご活躍されていたので覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。人参リンゴジュース、小食、生姜紅茶、体温めを推奨されていて、ご自身も実行されているそう。人参ジュースでの断食を行うことの出来る施設も設立されています。こちらも特にがん患者に向けた食事療法ではないのですが、人参は人間が必要とする栄養素をほとんど含んでいて、多数のフィトケミカルや抗酸化作用・抗発がん作用があると言われているβカロチンを特に多く含んでいて身体に良いのだそうです。

 

実はおもいッきりテレビがまだ放送されてる頃、人に勧められて「生姜紅茶」を飲んでみたり、アメリカにいるころからは朝食に人参リンゴジュース、というのはちょくちょくしていました。毎日飲んでいた時期もあるし、青汁と交互に、という時期もありました。身体にいい、というのももちろんですが、朝食のメニューを考えなくていいという手軽さがジュースを作る手間よりも勝っていたためです。なので、「がんにいい」と言われている人参ジュースを飲んでいた私ががんになるなんて…、という気持ちもありました。

色々調べて行くうちに、多くの食事療法で野菜・果物のジュースが推奨されているので、もしもがんだった場合は、まずは野菜と果物のジュースを飲んだ方がよいのでは、と思い始めました。ただ、様々な資料やネットでの情報・体験談を見ていると、ジューサーで絞ったジュースが推奨されているようでした。幸い、家にはスロージューサーがあったので、がんと告知されたら、そのジューサーを使って手軽に始められそうな人参リンゴジュースを飲み始めようと心に決めました。

不思議なのは、ジュースを飲んでいてもがんになったのに、またジュースを飲もうと思った自分の心境です。とにかく自分の身体をよくすることをしなければ…と切羽詰まっていたように思います。さらに、告知されたらジュース以外の食事療法もはじめようと思い、どの食事療法を採用するかを考える日々が始まりました。ただ、あまりに厳格に行うと深刻なタンパク質不足・栄養不足にもなりかねないということで、実行には注意が必要なようです。

 

参考資料・サイト
http://www.muen-genen.com/html/page42.html
http://inedia.jp/gerson.html
http://www.pet-ct-dock.com/html/cancer/nine.html
http://gan-chiryo.com/01/0002.html
http://www.chayam.co.jp/macrobiotic/index.html
http://www.ishihara-yumi.com/index.html
「がんが消えて再発しないバランス料理と毎日つづけた食習慣」林・恵子著 (2017)

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