センチネルリンパ節生検で入院・2日目 ② <告知〜手術までvol.31>

2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。
告知されてから手術までを振り返っています。
前回は、「センチネルリンパ節生検で入院・2日目 ① <告知〜手術までvol.30>」でした。

センチネルリンパ節生検のための入院2日目、実際にセンチネルリンパ節生検の手術が行われた日についての続きです。(※当時の記録をもとにしています。)
いよいよセンチネルリンパ節生検のための手術、本番です!

いざ、手術室へ

15:30頃にようやく順番になったと看護師さんが呼びに来てくださり、やや急かされながらお手洗いを済ませて、歩いて手術室に向かいました。普段は患者さんが行けない裏道のようなところを通って「手術センター」に15:45頃に到着。手術センターで担当の女医さんや看護士さんにお会いし、手術室へ。手術室は「11」でした。

いわゆる「手術室」に入るのは生まれて初めてでした。色々な器具や機械があって、なんとなく近未来感?が漂っています。ぼんやりと「テレビで見たことがあるのと一緒だなー」と思っていました。手術室中央のベッドに横になると、心電図モニター、血圧計、サチュレーションのモニターなどテキパキとつけられるます。足首にも何か巻かれましたが、最後まで何かわからず…。心電図モニターの一つなのかもしれませんが、わかりません。(※サチュレーション:体内のヘモグロビンと結合した酸素量の割合のこと。通常96-99。)

血圧計は時間を設定して勝手に測ってくれるシステム搭載でした。最初は、2分半に1回のペースで測るように設定していたようですが、途中から5分に一回に変更しました。準備が着々と進むにつれ、いよいよ緊張感が高まります。この頃まで視野が良くて色々見ることができましたが、途中で目隠しの布を被されます。視覚情報が入ってこなくなり、徐々に恐怖感が増します。

センチネルリンパ節生検のための手術開始

一通り手術のためのセッティングが終わると、まず、胸とわきを消毒。この頃になると思った以上に恐怖を感じていて、消毒だけでしかめっ面をしていたら、「痛いですか?」と聞かれてしまいました。怖いだけです、とお伝えすると、「凍結療法も局所麻酔だから、慣れておかないと」というようなことを明るくおっしゃってました。この時点で局所麻酔はものすごく失敗だったのでは…と思い始めます。あまりの怯えっぷりに、最初に担当の女医さんが「麻酔多めにしますねー」と言って、麻酔多めにして下さったようです。

消毒が終わったら、胸のところに穴が空いてるような布をかけられました。その後、まずは、乳房に麻酔と色素の注射です。「センチネルリンパ節生検について」に書きましたが、センチネルリンパ節の場所を探すために「色素法」と「RI(ラジオアイソトープ)法」があります。RI(ラジオアイソトープ)法のための処置は入院初日に注射を済ませていました。K病院は、この二つの方法の合わせ技でセンチネルリンパ節を探すので、より精度が高く発見できるそうです。色素の注射とは、その「色素法」のための注射です。

麻酔の注射も痛かったのですが、色素の注射はそのあと色素がいきわたるように(センチネルリンパ節に到達するように)胸を揉まれるのですが、それが結構痛くて、ついに我慢できなくなって痛い旨をお伝えしたところ、やめてもらえました。これは手術を担当する女医さんではなく、助手的な女医さんによる処置だったのですが、その方はおそらくこの時は手術の勉強(研修?)に来ているようで、あまり強く揉まなくて良いような注意を受けていました。できれば、先に言っておいて欲しかったです…。

続いて、RI(ラジオアイソトープ)法の出番です。RI法では、事前に注射した放射線医薬品(ラジオアイソトープ)がこの時までにはセンチネルリンパ節に到達していて、それを感知して音を出す機械を使ってセンチネルリンパ節の大体の場所に目星をつけます。イメージは、金属探知機で身体の中の金属を探しているような感じでした。放射線医薬品に反応してピーピーと音がなるのです。目星をつけた場所に印をつけ、その部分を切開します。切ってからも、まずは音をそして目で見える青い色素を頼りに、リンパ節を探します。この一連の作業は手術担当の女医さんがやてくださるのですが、(おそらく勉強中の)別の女医さんにお話ししながら(説明しながら?)だったので、会話はよく聞こえて自分の状況がよくわかりました。

切ったり探したりの間は、痛みを感じるとすぐに伝えると麻酔を足してもらえることになっていました。私は、最初に多めに麻酔をしてもらった上に、とにかくずっと怖くて、ちょっと触られた感覚があっただけで痛くないのにうっかり「痛い」と言ってしまっていたので、麻酔多めになってしまったようです。(聞き間違いでなければ、Maxと言っていたような…)

センチネルリンパ節は1つ目は割と早く見つかったのですが、2個目は時間がかかり、その時が恐怖のピークでした。身体がずっと緊張していて力が抜けず、担当の先生もやりにくかったと思います。手は汗びっしょりでした。センチネルリンパ節の数は個人差があるそうで2-4個らしいのですが、私の頭の中でずっと「二個で十分、早く終わって」とずっと念じていました。

ようやく2つ目が見つかると、これ以上はないかを確認してから傷を洗浄して縫合し、無事に17:00前には手術終了です。「傷は小さめにできましたよー」と最後おっしゃってくださいました。傷にはテープが貼ってあるのですが、その上からガーゼや包帯などでガッチリと固定されていました。もちろん意識はバッチリあるので「ありがとうございました」とお伝えしましたが、ビックリするくらい喉がカラカラで最初声が出ませんでした…。とにかくとにかく、怖かったのです…。

その後は、モニターやら点滴やらを外して、無事に全ての工程が終わりました。

ものすごく長い時間に感じましたが、準備にも時間がとられていたと思うので、実際手術をしていたのは30分ほどだったと思います。長い長い30分でした…。

 

センチネルリンパ節生検で入院・2日目 ③>に続きます。

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