検査結果を待つ間 IV 非切除の治療法について・前編 <告知〜手術までvol.10>

2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。
告知されてから手術までを振り返っています。
前回は「検査結果を待つ間 III」 <告知〜手術までvol.9>についてでした。

乳がん告知の一週間後、転移の有無を調べる造影MRI検査とCT検査をしました。結果が出るまでの一週間は身も心も落ち着かず、乳がんについて、自分の病理検査結果について、乳がんの手術の方式などなど、色々とひたすら調べて過ごしていました。今回は、乳がんの治療・手術方式のなかでも「非切除」の治療法について<前編>です。
※あくまでも個人的に調べた範囲での情報です。情報が古かったり正確でなかったりする場合もありますので予めご了承ください。詳しくは、専門家・医師等の信頼できる方にご相談ください。

非切除でがんをなくす

女性にとって胸を部分的にでも切り取られるのは心身ともに苦痛を伴う、という話をよく聞きます。私も、胸がなくなる、形がかわる…というのは悲しくて辛いだろうな、と思いました。ですが、それより、身体が切られて痛いのが怖い…というのがまず一番にあったような気がします。どんな形であっても身体を切ったり、身体の一部を切り取ったりするのは「身体に負担がかかる」⇒「痛い」⇒「怖過ぎる…」という単純な図式が頭にありました。女性は痛みに強い、とよく聞きますが、私はあまり痛みに強くないかもしれません。というよりは、痛いのは怖いのです。余談ですが、ピアスを開けた時、ファーストピアスを確か半年ほどつけていました。ファーストピアスをはずすのは通常1ヶ月位が目安と言われていると思うのですが、傷が痛まないのに「怖い」と思っていて、耳についているピアス自体にも触れませんでした。痛みよりも傷自体を怖いと思ってしまうのかもしれません。

とにかく、身体に負担がかからないほうがいいに決まってる、という妄信的な発想のもと、母に聞いた身体にかかる負担が少ないであろう「非切除」の乳がんの手術・治療に関して調べました。

4次元ピンポイント照射療法

母が仕入れて来た情報は恐らくこの治療法のことだと思っています。大まかにしか調べられませんでしたが、乳がんを切らずに治療できるだけでなく、他のがんで手術が難しい箇所でも治療が可能であるというのは、ものすごく魅力的に感じました。ですが、4次元ピンポイント照射療法とは、色々調べたものの放射線治療の一種、ということ位しかわかりませんでした。一瞬「この治療法はいいのでは…?」と思いましたが、保険が適用でないため治療費が高額(100万円以上?)なので、膨らんだ気持ちが縮みました。さらに、4次元ピンポイント照射療法で治療を経験された方のブログなどを拝見しましたが、副作用に肋骨骨折などがあるようなので、ますます気持ちは縮む方向に…。

ラジオ波熱焼灼療法(RFA)

ラジオ波熱焼灼療法(RFA)は、2013年10月から「先進医療」として実施されています。乳房の表面から腫瘍に電極針(ニードル)を刺し入れて「ラジオ波」を数分間流し、ニードルの周囲を80〜90度の高温にして病変部を焼き切り、がんを死滅させます。適応となるのは、腫瘍が1.5cm以下の乳がんで、リンパ節への転移や乳腺内に石灰化した箇所が広がっていない人だそうです。

デメリットもあり、RFAを受けた患者さんの中には、焼き切れないでがん細胞が残ってしまう場合もあるそう。研究段階の時に、2cm以下の乳がんなら90%はRFAで焼き切れることが分かってはいるものの、あとの10%は…というところ。

MRガイド下集束超音波手術(FUS:ファス)

FUSは、2004年米国で初めてFDAが臨床試験を認可したものです。虫めがねで光を集めて熱を発する原理と同様に、超音波を1点に収束させて熱を生じさせて癌を焼くという治療法です。MR(磁気共鳴画像装置)モニター下で行なうため、MR画像で焼灼範囲の計画を立てた通りに治療することが可能だそう。

FUSも適応となるのは限られた初期の患者さんで、大きさ1.5-2cm以下、広い乳管内進展がない、リンパ節転移がない、腫瘍が皮膚・肋骨から5-9㎜以上離れている、などの条件を満たさないといけないようです。

FUSの場合は、ラジオ波(RFA)や凍結療法と違い「針」を使用しないので、患者さんへ負担がより軽い可能性があります。デメリットとしては、がんを手術して切除するのではないため、がん細胞が確実に焼灼されているかどうかの確認ができないことが挙げられます。

重粒子線治療

「重粒子線」とは放射線のひとつで、粒子の大きさが大きく重いものを指します。重粒子線は、がん病巣に的を絞って最大の線量で照射でき、X線と比べてがん細胞を死滅させる効果は2~3倍あるそうです。重粒子線治療は、重粒子加速器という特別な装置が必要なため、受けられる場所が限られています。この治療も適応の条件が限られており、ラジオ波熱焼灼療法と同様に腫瘍のサイズが小さいこと(2cm 以下)、ホルモン陽性、HER2陰性、リンパ節転移や遠隔転移がないことなどなっています。さらに、私が見た限りでは「60歳以上」という条件がありました。なので、この条件を私は満たさないので、すぐに諦めました。

陽子線治療

「陽子線」とは放射線のひとつ。Health Care Biz というサイトの「世界初!『陽子線で乳がんを治療』 不可能はこうして可能になった」という記事によると、

陽子線は、陽子を光速の約70%まで加速させたもので、非常に高いエネルギーを持つ。治療では、その粒子のビームを、人体に巣食うターゲット(がん)めがけて照射する。体内に入り、がんに到達した途端、陽子線は強いエネルギーを放ち、消える。身体の中を通り抜けてしまうX線と異なり、周辺の正常な細胞や臓器に余計なダメージを与えないため、ピンポイントでがん細胞を死滅させることができるのだ(Health Care Biz 「世界初!『陽子線で乳がんを治療』 不可能はこうして可能になった」より)」

とのことです。

まだ臨床試験の段階で、調べている時は募集を閉め切っていたため、すぐに諦めざるを得ませんでした。この記事を書くにあたり再度調べてみたら、「早期乳がんに対して2017年夏より第Ⅱ相試験(自由診療)として開始」とメディポリス国際陽子線センターのホームページにありました。(興味のある方はコチラへ)

 

「検査結果を待つ間 V」に続きます。

 

参考資料・サイト
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20160524/med/00m/010/003000c
https://gansupport.jp/article/cancer/breast/breast01/2596.html
http://yuji-motomura.sakura.ne.jp/post-485/
http://nyugan.info/allabout/qa/qa2_exam/qa2_22.html
http://www.nirs.qst.go.jp/hospital/conform/conform_15c.shtml
http://www.medipolis-ptrc.org/mammary.html
http://medipolis-ptrc.org/patient/care/nyugan/
http://medipolis-ptrc.org/patient/care/nyugan_treatment/
http://healthcare-biz.jp/2017/01/世界初!「陽子線で乳がんを治療」-不可能はこう/
中村清吾ほか(2011)「名医が語る最新・最良の治療 乳がん」法研
土井卓子(2015)「乳がんと言われたら読む本 治療・生活・食事・ケア・」蕗書房
各種がん144「乳がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ」国立がん研究センターがん情報サービス

 

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