どこで放射線治療を受けるか、考える

7/4の診察の際、放射線治療をどこでするかをすぐには決められないまま帰宅しました。すでにどこに行くかを決めて予約をとりましたが、今回はどのようにクリニックを決めたかについてです。

放射線治療とは

乳がんの手術後に行われる放射線治療は、手術で取りきれなかったかもしれない目に見えないがんをなくすために行います。これにより、温存した乳房や周囲のリンパ節からの再発を防ぐことが可能になります。ホルモン療法が身体全体に対する補助療法であるのに対し、放射線治療は放射線を照射した部分だけに効果的である局所療法です。

特に、乳房を温存した場合、照射しないと約30%の人で乳房内再発が起こるそうですが、温存した乳房に放射線療法を行うと乳房内の再発が70%減ることがわかっているそうです。正直、最初は放射線治療しなくてもいいのでは…なんて思っていたのですが、数字(データ)を見せられると、コロッと気が変わりました。むしろ、より良い治療を受けたい、という気持ちになりました。

治療の差=装置の差?

より良い治療を受けられたら…と常々思っていますが、今回に限ってはより良い装置を…と思っていました。個人的な勝手な思い込みですが、例えばMRIの撮影結果も機材によってだいぶ違うらしい、というのが今回の治療経験で感じた感想です。ですので、放射線治療は、もちろん先生や技師さんの腕も重要だと思いますが、より良い、より新しい装置が良いのでは…?と考えてしまったのです。そこで候補にあがっている病院で使用されている装置から調べました。

J大学病院

私が一番気になっていた「トモセラピー」を導入したとホームページにありました。「トモセラピー(Tomo Therapy)」とは、最新の強度変調放射線治療(IMRT)専用治療装置で正常組織を傷つけずに腫瘍部位だけをピンポイントで照射することのできる装置だそう。CTが一体化され、より照射場所を的確にすることができ、病巣だけをピンポイントに照射できるので副作用が軽減できるのだそうです。

Sクリニック

トモセラピー以外を調べていなくて知らなかっただけですが、こちらのほうがある意味最新の強度変調放射線治療(IMRT)もできるVarian社の「TrueBEAM STx」を導入しています。定位放射線治療や強度変調放射線治療(IMRT)などの高精度治療を極めて短時間に、かつ高精度で行うことが可能となったとのこと。

Rクリニック

Sクリニックで導入しているTrueBEAMを出しているVarian社の「Trilogy」を導入。この「Trilogy」も正常組織を避け病巣に限局して放射線を当てる強度変調放射線治療(IMRT)や、小さな照射範囲で病巣だけを狙って放射線を当てる定位放射線治療(SRT)といった高精度放射線治療を行う装置とのことです。

強度放射線治療(IMRT)とリニアック

一般的に放射線治療に使用されているのは「リニアック」(Linear Accelerator/直線加速器)と呼ばれる大型の機械です。体の外から皮膚を通して、高エネルギーの放射線(X線や電子線)を効率よく照射することによって、体内のがんのかたまりやその周囲のがん細胞を死滅させることができるそうです。

リニアックとIMRTは別物かと思っていましたが、リニアックは装置自体のこと、IMRTは照射方法の名称ということです。

IMRT(強度変調放射線治療)は高精度に放射線治療を行うための照射方法の一つです。IMRTは、放射線を照射する範囲の形状を様々に変化させることで、体内の正常組織への副作用を低減しながら、腫瘍等の治療したい部分に放射線を集中させ、治療効果を上げることができます。
(http://www.jsrt.or.jp/data/citizen/housya/tiryou-01/より)

私はリニアックの中でも「強度放射線治療(IMRT)」が可能な治療(装置)を希望していました。

決め手がわからないかも…

事前に調べていた段階で、Tomo Therapyが良さそうだと思っていたのですが、TrueBEAMもTrilogyも同じIMRTが可能で、装置も新しそう…。ですが、TrueBEAMとTrilogyの違いがイマイチわかりません。アメリカのサイトや掲示板?的なものを色々のぞいて、Trilogyのほうが少し前にでたもので、TrueBEAMがより新しいものということがわかりました。いずれにせよ、治療にどの程度の差があるかまではわかりませんでした。

結局、まずはTomo Therapyでの治療が地元のJ大学病院で受けられるのか電話で確認したところ、「今のところ乳がんでは使用していない」とのことでした…。

ということで、SクリニックとRクリニック、家からの距離もそう変わらず、より新しい装置をとるか、Rクリニックでしかできない「短期照射」をとるかで悩みました。ですが、いくら考えたところで、どうしても決められず、お電話する際に主治医の先生のお勧めを聞いてみることにしました。

最終的に…

翌日のお昼頃に主治医の先生にお電話し、どこの病院で放射線治療を受けるべきか先生のお勧めはどちらかを聞いてみました。すると、「Rクリニック」の短期照射の方があとの皮膚の状態もいいので、お勧めという回答でした。

かくして、めでたく?「Rクリニック」で治療を受けることが決まり、早速電話で予約を取り、7/10に初診となりました。

 

参考資料・サイト
http://radiotherapy.kuhp.kyoto-u.ac.jp/?p=17
http://www.jsrt.or.jp/data/citizen/housya/tiryou-01/

http://twmu-rad.info/treatment.html?id=4
http://jbcs.gr.jp/guidline/guideline/g3/g31020/
http://www.anticancer-drug.net/tomotherapy/
http://www.takedahp.or.jp/uji/tomotherapy/about/
http://www.rakuwa.or.jp/otowa/co-houshasen-linac.html
http://www.hosp.go.jp/~hmj/dep/radiology/tomo.html
https://www.varian.com/oncology/products/treatment-delivery/trilogy-system
http://kcch.kanagawa-pho.jp/examination/houshasen2.html
https://www.varian.com/oncology/products/treatment-delivery/truebeam-radiotherapy-system
http://radonc.ucla.edu/truebeam-faqs
各種がん144「乳がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ」国立がん研究センターがん情報サービス

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