2月の精神状態 <告知〜手術までvol.3>

2017年5月下旬に乳がんの凍結療法の手術を受けました。告知されてから手術までを振り返っています。前回、がんの告知をされてから購入した本に関してでした(告知〜手術まで vol.2)。今回は「2月の精神状態」についてです。

2017年2月の、告知をされるまでの間というのはある意味一番精神的に不安定でした。白黒はっきりせず、がんでないかもしれないという一縷の希望を持ち続けてそれに対して前向きに考えたり、ある意味現実逃避的な、「自分ががんなわけがない」というようなことを思い込もうとしていました。乳がん検診〜告知までの精神状態をまとめてみたいと思います。

1月の乳がん検診のあと

1月に乳がん検診を受けた際、技師さんの動きが明らかに何かを発見したような感じがしましたが(参照:久しぶりの乳がん検診 <告知までvol.1>)、「乳がん検診はそこまで正確じゃないにちがいない」とか「自分が病気なはずがない」、というなんとしても乳がんを否定したい感情が全面的にあって、「結果のお知らせがすぐこないのは何もない証拠だ」というようなことを信じようとして心の平穏を保っていたように思います。たまに、まだ結果がまだ来ない…と思うこともありましたが、検診から時間が経つにつれ、乳がん検診のことを考えないようになっていました。

要精密検査通知を受け取って…

2月に通知を受け取った後、心の受けた打撃は徐々に徐々に大きくなります。まず、乳腺科初診の時の先生の様子や話した内容です。先生は「詳しい検査をしてみないとわかりませんが…」と仰っていましたが、最終的に「結果を見て今後のことを考えましょう」という言葉で初診が終わりました。この言葉を聞いて、80%希望は消えて「これはまずい」というのと「どうしよう」というパニック的な感情がわいてきます。その間も粛々と検査は進んで行く訳ですが、この検査を受けている期間は、要精密検査になったことも病院で検査を受けていることも誰にも話していなかったので、孤独との戦いでもありました。自分の動揺を悟られないようにするのにも必死でした。

2月に入って…

2月中は本当に色んなことをほったらかして、ひたすら乳がんと乳腺の良性疾患について調べて、一喜一憂していました。結果がわかってもいないのに一喜一憂とはおかしな話ですが、良性疾患の可能性を考えては気持ちを盛り上げ、「きっと自分は大丈夫」と思い込もうとしたり、初診の時の先生の様子や言葉からやっぱり黒かもと落ち込んだりと感情の起伏がなかなか激しかったです。家族にはそれを悟られてはいけない(と思い込んでいた)ので、表面上は普段通り、自分としては何かの修行でもしているかのような気分でした。

一通り「どうしよう」と焦った後は、もしがんだった場合にも備え始めました。と言っても、そのときは色々な方の「がんが消えた!」的な話を読みまくり、食事療法や身体を温める、と言った方向に気持ちが向いてしまっていました。やはりがんと言えば「抗がん剤」の治療の辛さとか、手術しなければならない、とか、悪いというより恐怖をより煽るようなイメージばかりが先行していました。なので、いかに西洋医学の治療に頼らず、身体をよくするか、というようなことに目を向けていたような気がします。あとは、自分でできることは最大限頑張ってしなければ!というような使命感のようなものもあったかもしれません。特にインターネットには色々な情報にあふれていて、それをうまく取捨選択できればいいのですが、特に告知前は情報に溺れまくってる状況だったように思います。告知されてショックは受けたものの、「がんである」とわかった後の方が少し落ち着いていたかもしれません。

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